新世代VLCDによる肥満NIDDMの治療

高インスリン血症改善効果の検討

 
 

間宮内科クリニック

浜松医科大学   公衆衛生学

〇間宮   康喜、江崎  治、竹内  宏一

 

【目的】

 医薬品輸入承認を経た新世代VLCD(米国製)(650kcal、蛋白質70g、食物繊維6g、その他にVitt K、Biotin、Choline、Cu、Znなどの微量元素を必要十分量含有)を肥満及び肥満を伴うNIDDM症例に用い減量効果及び高インスリン血症改善効果につき検討。

 

【対象と方法】

BMI30以上の男女50例に対して、前後に10日間の減食期(1200〜1400kcal)をおき、

新世代VLCDを4週間施行。

 減量効果と前後での尿中CPR(μg/日)を比較検討。

 DM症例では空腹時血糖(FBS)の経時的変化を検討。

(表1)

 

【結果】

減量効果は新世代VLCD4週間後、11.3±4.1Kg、尿中CPRは糖尿病、IGT33例で140.6±26.3μg/日まで有意に減少。(p<0.005)。

 DM群のFBSは前置159.1±112.3mg/dlから4週間後には84.6±12.2mg/dlと有意に低下。(p<0.05)。

 

【考察】

 肥満NIDDM及び肥満IGT例では高インスリン血症が存在し、新世代VLCDによる減量に伴って高インスリン血症が有意に改善した。新世代VLCDは@空腹感が少ないA食物繊維により便通が改善BAspartameを含まず温湯でも溶解可能であり冬季のcomplianceが改善したなど、従来のVLCDを凌ぐ利点を認めた。

 現在国内で流通しているVLCDは既に治験を経た製品を含め法的に食品扱いであり十分量のVit K、Biotin、Choline、Cu、Zn等を添加できないので長期使用にあたっては栄養障害への配慮が必要である。

 

聖隷浜松病院内分泌内科医長 池田 宏幸先生

    上記先生方のご指導、ご協力に深謝します。

 

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