米国の Hollister-stier 社製の標準化抗原で正確に十分量の抗原を使用した舌下治療により減感作を行っています。舌下治療は国際的な流れであり、安全性は明らかに注射より高いと判断されます。

　 今まで週２回の注射治療を何年にもわたり続ける必要があったのですが、月一回の通院で、自宅での舌下療法が可能となり、６ヶ月から１年で治療終了が期待できます。ただし、成人の経過の長い気管支喘息の場合には、減感作治療にも限界があります。できるだけ若いうちから始める必要があります。ダニは日常生活の中ではどうにも避けがたいのですが、就眠中に悪化する方では寝具（布団、枕カバーを防ダニ加工に変えるのは有効です。

　日本国内では減感作療法がアレルギーの根本治療として医師の間ですら永く正しく認 識されてきませんでした。その中で久我山アレルギークリニックの長屋宏先生は、殆ど例外的といって良い気管支喘息への減感作療法の専門医として活躍してこられました。米国から優れた抗原を輸入して確実な治療を継続された稀有な存在です。ただ、舌下療法は行われていないようです。

　当院では負担の軽い舌下療法主体の減感作療法を行っています。実施にあたっては、 医療費の問題も含め（スギは平成２６年６月末には保険適応となります）、十分なご説明と患者様、ご家族の協力、ご理解が必要です。この点を十分ご理解ください。

　 舌下療法は減感作療法の負担を大きく軽減した安全な治療法です。薬による対症療法から抜け出す良い治療です。

　 実際の治療に当たっては担当医師、看護師と良くお話をしていただき、正しく治療を はじめましょう。治療開始後も密接に連絡を取り合うことが大切です。ドイツから導入された、生体共鳴法（波動）による減感作療法が成功する例もありますし、最も負担の少ない方法です。

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